吉祥を顕す

 吉祥作家・天智の表現の核は「吉祥を顕す」ことにあります。

 吉祥とは、めでたきこと。

 

 日本には古くから受け継がれてきたおめでたいとされる言葉や事象が数多く伝えられています。
 その多くは、人の祈りや願いの象徴でもあります。

 そのような吉祥の象徴を筆による書画や梵字などを用いて布地や和紙などの支持体に表現し、その形と共に、そこ込められた意味を伝えていくことが天智の作品制作の源流です。

 

『書』とは、筆や墨などを用い、文字の美しさを表現する東洋独自の造形芸術です。

 中国で発明された漢字を起源として、日本においては漢字から派生した独自の文字である仮名が作られ、それらの造形美を表現する手法としての『書』が生まれました。

 篆書、隷書、草書、楷書、行書など毛筆における書体は様々ですが、その枠に囚われず、内面をありのままに表す自らの書風を主体に揮毫しています。

 

吉祥画

『吉祥画』とは、縁起の良い画題を描いた絵画のことを言います。

 中国や日本で昔から親しまれ、持ち主に開運招福をもたらすものとして現代でも人気が高いものです。

 自分自身のバックボーンにある仏教や神道、そこにも世の中の平安、人々の幸福を願う心が共通しており、その心を表す方法として吉祥画を描いています。

 

梵字 

『梵字』とは、古代インドにおいて用いられたサンスクリット語を起源とし、中国から日本に仏教が伝来する過程で洗練され、特に日本における密教の祖・弘法大師空海によって唐より請来されたことで根付いた文字です。

 仏の言葉を記すための文字として神聖なものとされ、仏尊を表すための記号「種子(しゅじ)」、仏を讃えるための文章「真言陀羅尼(しんごんだらに)」として用いられます。

 古来厳格に定められた書法と、その一文字一文字に内包する意味を重んじて謹書しています。

染書について

 筆などを用いて布地に染料で書く書画の技法を『染書(せんしょ)』と名付けました。

 絹、木綿、麻などの天然繊維で織られた布地には、織り目の細かさや織り柄があり、その表情は多彩です。

 真っ新な布に筆を入れることで新しい命を生み出し、歴史を刻んできた古布に筆を入れることで再び命を蘇らせる。 

 天智は、そのような思いで布地を支持体とし、独自の創作表現を行っています。

張子について

 布地を支持体として平面的な画面に表現する染書に対し、和紙を用いた立体的な張子(はりこ)も人気の高い天智の表現手法です。

 和紙の風合いと筆による描写が合わさり、愛らしい表情の作品を数々生み出しています。

 生き生きとした息吹の感じられる張子作品には、招き猫や眠り猫などの猫をモチーフとしたもの、素朴なお地蔵さんをモチーフとしたものなどに心の癒されるファンも多いようです。

2015年の主な活動予定

6月上旬

京都にて京暦御伽衆展参加

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7月下旬~8月上旬

京都にて扇子八人展参加

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10月上旬
京都にて個展開催

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11月下旬
京都にて企画展参加

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